マンション施設のLED化に当たってはそれぞれの予算的事情や照明環境があって、特に照明の使い方などはまちまちとなっています。
照明の経年劣化や点灯時間、高所箇所、電球消費電力(W)、降雨環境など多種多様です。
それらを経験的見地から個々に意識してその施設・箇所に見合った独自の提案とそのための調査が必要となります。
実際には現地を調査しながら、お客様の要望、優先順位、予算枠などもお聞きした上で、その施設・箇所に見合ったオリジナルな提案が必至であると考えます。
安価費用に魅力はありますが、安価だけにも落とし穴があります。中長期的な視点からの提案となっているかどうかもポイントのひとつです。
24時間常時点灯の場合、4-5年後には寿命となり次の取替えがやってきます。長時間点灯箇所が多数ある場合は、この様な次の取替えも含めた視点がポイントと考えます。
LEDの効果は万能ではありません。片っ端から全てをLED化する事は非効率な投資となってしまいます。費用対効果を踏まえた緻密な提案がポイントと考えます。
建築基準法に準拠しながら、予算や市場価格の動向と投資効果を踏まえてLED化の対象とするか?対象外とするか?を判断します。
屋外や高所もあり、器具類の劣化や防水処置などを意識した調査となります。
大型のポール灯などは現状器具活用の可否判断がポイントと考えます。
LED化後の電気代は下がっているか?
ビフォー &アフターのデータをご提示いただき比較検証をお示しします。
先の基本方針に基づいて、大方はその施設に見合った提案が出来上がることになりますが、ここでは表題に摸示しましたように例えば、下記に示しました特異な箇所については、一歩踏み込んだ提案により更なる省エネなどへの効果を生むこととなります。
比較的人の往来の少ない箇所のLED化においては常時点灯状態は「もったいない」の観点から、また、不使用時の「消し忘れ」防止の観点から人感センサー仕様が大きな効力を発揮する事が考えられます。
具体的には、トイレ・ゴミ置き場・屋内非常階段などはまさにこれらの検討の余地があり、私たちは積極的に取り組んできています。特に、次の様な条件が重なった場合には得策となり具体的試算を基にお勧めすることとなります。
なお、人感センサーの手段には、単独人感センサー設置とランプ・器具自体に組込みタイプと2通りがあります。
非常灯関連は、比較的高価となることなどから提案業者によっては対象外として、回避されていることもまま見受けられますが、私たちはむしろ積極的に取り組む方針としています。非常灯兼用型などは比較的高価なために、LED化においても交換-切替のタイミングを配慮することも懸命な策とも考えられます。 即ち、非常灯には異常時に点灯するために蓄電池(バッテリー)が装着されていますが、この寿命は徐々に消耗するために消防等からの指導は更に圧迫されることとなります。
4-6年ごとには交換を勧められていますが、このバッテリーも比較的高価で企業様によっては交換自体も外注委託されているなど費用的にはそこで、LED化のタイミングと申し上げたのは、このバッテリー交換のタイミングに併せて、一気にLED化に踏みきろう!という事です。バッテリーだけの交換の費用で掛かる費用をLEDに回せられるという算段です。
バッテリー交換だけでも優に1-2万円は掛かってしまう費用ですので、LED化費用の少なくとも半分以上はこの分でカバーしてくれるハズ!が狙いです。特に台数が比較的多い場合などは一般のLED化と分けて非常灯だけの工事のタイミングを設定することも得策となります。
一方、具体的にLED化する場合の方法としては次の2通りが考えられます。
屋内非常階段部の非常灯兼用型などは24時間点灯箇所も多く、ほぼ人の往来も少ない箇所においては、前記の「人感センサー」を更に組み合わせた検討により、より実態を踏まえた効率の高い提案となります。
ここでは先の非常灯兼用型とは違って、専用型の非常灯についてそのポイントを述べたいと思います。
誘導灯のLED化も一般の照明とは構造的にもやや異なることなどから回避されるケースもまま見られます。また、既存があってそれをLED化するパターンであっても、所轄消防署への届け出が義務付けされています。 これらの手続きの書式や事前・事後の届け出などは自治体によって微妙に異なる場合も有りますし、年度によっても変更されることがままありますのでその都度の確認が必要となります。特に工事前に届け出が必要な場合は注意が必要です。具体のLED化機種選定や工事に当たっては、既存の種別(等級・特殊機能など)や設置箇所(天井付け・壁付け)や取付方法(埋込・直付け・吊り方)などを詳細に現地調査し計画することとなります。消防署への届け出書類としても、各種形式・タイプや配置などは必須となりますので現地調査でそれらを的確に把握しておく事が重要となります。
一部において、既にLED化がスミとなっている箇所・区画のLED化計画に当たっては、LED化後のメンテ管理の面からも充分配慮した計画が必要となります。
ここでは、私どもの失敗談も含めて述べたいと思います。
この事につきましては後述”豆知識のコーナー”にて詳しく述べておりますのでそちらを参照いただくことにしました、「ここでは簡単に注意事項のみを述べさせていただきます。
要は、直管形G13タイプのバイパス工事には①片側給電②両側給電の2つがあって、これに併せて配線自体も2つがあることです。
これを間違った組み合わせで使用しますとショートなどの事故も発生するということとなります。従いまして、遠目には同じに見えるものが実は電球の交換をやる時点でこれらが重要となるという事です。
計画を行う提案書は、特にLED化スミの箇所がある場合などは、それらとの統一も含めて、メンテ管理上の混乱を引き起こさないような提案や処置が必要となります。
蛍光灯と違い、ライトバーは同じメーカーの器具にしか付かないようになっています。器具の形状は似通っていてもメーカー同士の互換性はありません。 一部がLED化されていて追加でLEDへの交換をする場合はメーカーを統一する必要があります。
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